ボルトとガトリンが持つ記録を比較すると?世界陸上2015短距離対決

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世界陸上2015で短距離の王者ウサイン・ボルトとジャスティン・ガトリンの対決に注目が集まっています。

 

ウサイン・ボルトは言わずと知れた短距離走の世界記録保持者です。

 

そしてガトリンといえば、ボルトがまだ100mに目覚める前にオリンピックや世界陸上の100mで金メダルを獲得していたトップ・アスリートです。

 

そのため、この2人の対決に注目が集まるわけですが、ガトリンの陸上人生はボルトとはまるで違っています。

 

ガトリンは100mで世界ナンバーワンとなって、さあこれからという2006年にドーピング違反で8年間の出場停止処分となりました(ただし2008年に4年間に短縮されています)。

 

2006年当時ガトリンは24歳でしたので、肉体的に一番良い時期でしたが、その貴重な期間には一切大会に出場することができず、またドーピング違反者という不名誉な経歴を持つことになります。

 

そんなガトリンがドーピング事件から9年も経った今になって、短距離の世界最強王者ボルトと対等に対決できるのは何故なのでしょうか?

 

ボルトとガトリンのプロフィールや、これまでの2人の記録を比較してまとめました。

 

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ボルトとガトリンのプロフィールを比較

 

並外れた瞬発力を必要とする短距離走は特にフィジカルが重要です。

 

短距離は若くて生き生きした肉体でないと(もっと言ってしまうと20代でないと)世界記録を出すことはほぼ不可能な競技なのですが、二人のプロフィールはどうなのでしょうか?比較してみます。

 

【ボルトのプロフィール】

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ウサイン・セント・レオ・ボルト

出身:ジャマイカ

1986年8月21日生まれ(28歳

身長/体重 196cm/ 93kg

 

 

【ガトリンのプロフィール】

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ジャスティン・ガトリン

出身:アメリカ(ブルックリン)

1982年2月10日生まれ(33歳

身長/体重 185cm/ 79kg

 

まず2人の決定的な違いは年齢ですね。ガトリンは33歳という短距離走者としては決定的なハンデがあります。

 

「いやいや、ガトリンがもう若くないとはいってもまだ33歳だし、人によっては結構いけるのでは?」

 

とも思ってしまいそうですが、短距離走者にとって20代であることがどれほど重要であるかというのは、過去の世界記録保持者を見るとわかります。

 

【100m走の世界記録保持者】

  タイム 名前 年齢 記録日
1 9秒58 ウサイン・ボルト 22 2009年8月16日
2
9秒69
タイソン・ゲイ 27 2009年9月20日
2 ヨハン・ブレーク 22 2012年8月23日
4 9秒72 アサファ・パウエル 25 2008年9月2日
5 9秒74 ジャスティン・ガトリン 33 2015年5月15日
6 9秒78 ネスタ・カーター 24 2010年8月29日
7 9秒79 モーリス・グリーン 25 1999年6月16日
8 9秒80 スティーブ・マリングス 28 2011年6月4日
9 9秒82 リチャード・トンプソン 29 2014年6月21日
10 9秒84 ドノバン・ベイリー 28 1996年7月29日

 

世界記録保持者は見事に皆さん20代なわけですが、ガトリンだけは33歳なのに世界トップ5に入るという異様な状況というのがわかります。

 

ガトリンは24歳から4年間もドーピングでの出場停止処分となっていますので、20代で一番活躍できるチャンスを失っています。

 

しかし驚きなのは、2006年にドーピング違反によって記録を抹消され、幻の記録とされたガトリンの9秒77(当時は世界タイ記録)を2015年に(つまり33歳で)塗り替えてしまったということです。

 

ちなみにそのタイムはガトリンの自己最高記録で9秒74、というわけです。

 

これは本当に凄いことなのですが、この異常とも思える凄さを見ると

 

「ガトリン、もしかしてまだ・・・」

 

とか勘ぐってもアレですからそれは置いときましょう。

 

そしてガトリンは記録も凄いですが、空白の期間にも腐らずに、ここまで這い上がってくる精神力もかなりタフなものがあります。

 

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ボルトとガトリンの過去の記録を比較すると?

 

ボルトの記録は本当に金メダルのオンパレードですが、その中で大きな大会であるオリンピック世界陸上の100mに絞って記録を見てみます。

 

【ボルトの過去の成績(五輪&世界陸上100m)】

 

大会 結果 タイム 記録
2008 五輪(北京) 9秒69 世界記録
2009 世界陸上(ベルリン) 9秒58 世界記録
2011 世界陸上(大邱) 失格 フライング失格
2012 五輪(ロンドン) 9秒63 五輪の自己記録更新
2013 世界陸上(モスクワ) 9秒77  

 

ボルトの場合、2011年の世界陸上でやってしまった「フライングでの失格」が逆に目立ってしまうほど金メダルしかないという記録ですね。

 

ちなみに100mは失格となった2011年の世界陸上では、200mで金メダル、さらに400mリレーでも金メダルと凄まじい実力を見せています。

 

そして特に凄いのが2009年の世界陸上(ベルリン)で叩き出した9秒58(世界記録)です。これでボルトは「人類史上で最速の男」となりこの記録は未だに塗り替えられてはいません。

 

一方、ガトリンは出場停止だった空白期間後はボルトのような派手さはないので、オリンピック世界陸上、そして最近のマイナーな大会の結果を見てみます。

 

【ガトリンの過去の成績(100m)】

大会 結果 タイム 記録
2004 五輪(アテネ) 9秒85  
2005 世界陸上(ヘルシンキ) 9秒88  
2012 五輪(ロンドン) 9秒79 五輪メダル8年ぶり
2013 世界陸上(モスクワ) 9秒85 世界陸上メダル8年ぶり
2014 ダイアモンドリーグ 優勝 9秒77 自己記録更新
2015 カタールスーパーグランプリ 優勝 9秒74 自己記録更新

 

ガトリンの場合、ドーピング違反による空白の期間があるので、結果の派手さというより復活の凄さがありますね。特に30歳を越えてなお自己記録を更新しているというのはやはり普通ではない強さを感じます。

 

しかも2014年に出した9秒77は、ボルトが2013年にロンドンオリンピックで優勝したタイムと同じで、2015年はさらにその記録を更新しています。

 

ボルトとガトリンの比較まとめ

 

8月22日から開幕の世界陸上2015での短距離対決(100m)に注目が集まっています。

 

世界記録保持者であるボルト28歳と、脅威の復活を果たしたガトリン33歳の対決です。

 

年齢的には(肉体の若さでは)ボルトが圧倒的有利ですが、ガトリンの身長185cmは、身体的に多少有利かも知れません。というのは加速力の点で、身長180cm台の選手は強く、190cmを超える長身選手(ボルトがそうですが)はやや不利と言われています。

 

そして記録タイムを見てみると、ボルトは2009年が最高潮でその後は若干タイムを落としてきています。

 

逆にガトリンは出場停止処分明けから徐々にタイムを上げてきています(凄いことですが)。

 

過去の記録から予想すると二人の記録は丁度9.7秒台あたりになりそう!?なので、今年の世界陸上はもしかするともしかするかも??知れませんね。

 

世界クラスの陸上選手はドーピングとの戦いとも言われていますので(?)、妙な騒動にならないことを祈りつつ、世界陸上の短距離対決を楽しみにしたいと思います。


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